- かんむり
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かんむり【冠】〔「かうぶり」の転〕(1)地位・階級などを表すため頭にかぶるもの。 また, 特に平安時代以後行われた, 礼服着用時のかぶりもの。 額・巾子(コジ)・簪(カンザシ)・纓(エイ)などから成る。 束帯・衣冠の際, 直衣(ノウシ)で参朝する際に着用した。 壮年では厚額(アツビタイ), 若年では薄額, 五位以上は有文(ウモン)の羅, 六位以下は無文の縵(カトリ)で仕立てるなど, 身分・年齢, 文官・武官の別などにより形状・素材などを異にした。 かぶり。 かむり。 かんぶり。 かがふり。(2)漢字の構成部分の名称。 「宇」の「宀(=ウかんむり)」, 「花」の「艹(=草かんむり)」など, 字の上部にかぶせるもの。 かしら。→ おかんむり(3)催し物・スポーツ大会などの名称に, 主催者・協賛者などの名や商品名などを冠したものである意を表す。
「~コンサート」「~大会」
~旧(フル)けれど沓(クツ)にははかず〔韓非子(外儲説)〕上下, 貴賤(キセン)の別はきまっていて, 乱すことができないというたとえ。 履(クツ)新しけれど冠にあげず。~を挂(カ)・く⇒ 挂冠~を弾(ハジ)・く〔「楚辞(漁父)」より。 冠のちりをはらって清潔にすることから〕仕官・出仕の用意をする。~を曲(マ)・げる機嫌を悪くする。 意固地になる。 つむじをまげる。→ おかんむりIIかんむり【冠】姓氏の一。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.